会社員からフリーランスへ石橋をたたきまくった5 ヶ月の準備期間

現在、26歳。フリーランスとして、Webマーケティングをメインにお仕事をしています。
会社員として働いている方にとっては、フリーランスや個人事業主という形態での働き方に馴染みのない人もいるかもしれないですね。

今でこそ、副業したり、独立して個人で働くという人も増えました。会社に雇われるのではなく、自分で仕事を選んで、自由なお金や時間を手に入れている人もたくさんいます。

私も、自分の人生の中で自分の好きな仕事をして、自分の裁量でもらうお金や使える時間をコントロールしたいと思ってフリーランスになりました。

でも実際、どうやって会社員からフリーランスになったの?

と気になる方もいるかな?と思い、今回は私のキャリア遍歴をまとめてみました!

「会社員からフリーランスに?!すごい思い切ったね!」

「リスクもあるのに、大丈夫なの?!」

なんて、よく言われますが、私の場合はとても慎重にフリーランスになったと自負しています(笑)

「フリーランスの働き方に興味があるけど、勢いでスタートできない…」

「どうやってステップを踏んで、どのタイミングで決断したらいいか、わからない…」

という方は参考にしてみてください。

目次

会社員時代

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新卒入社〜人材紹介の営業

就活時代は、飲食業界や消費財メーカーなど自分の身近にある商材を扱っている会社が面白そうだな〜と思いながらも、明確な軸はありませんでした。

お金をもらって仕事をするんだから、辛いこともあるだろう…  
そんな時でも、一緒に働く人が好きだったら頑張れるかな…  
と思い、人がいい会社に入社したい。  
思っていました。

選考過程の中で、企業理念や経営者の考え方、面接官の人柄などで自分の価値観に近しい企業として、しっくりきた1社が大手の人材会社でした。

新卒研修では、人材業界あるあるの飛び込み営業やテレアポなど泥臭い研修があったり、研修後の初期配属では、人材紹介の事業部で営業をしました。

中途社員を採用をしたいという企業に、転職活動をしている求職者を紹介するような仕事です。  
いわゆる人材紹介というサービスで、人材斡旋だなんて言い方をすることもありますが、採用コンサルなんてかっこよく言えたりもします(笑)求職者の方にとっては、転職エージェントという存在です。

IT業界の企業が担当だったので、ほんの少しのITの知識が身につきました。あとは、人材業界の知見や採用のノウハウ、営業スキルとして数値管理やコミュニケーション能力も身につきました。  
営業成績は良い時もあれば、悪い時もあり、普通の成績。

人に関わることが好きだったので、仕事は楽しいと感じることが多かったです。一緒に働く人もいい人ばかりで尊敬できる先輩や気の合う同期にも恵まれました。

ただ、ぼんやり思っていたのは、会社の一社員として働いているということ。週5日、1日8時間、与えられた仕事をして、お給料をもらっているということ。

クライアントから感謝されることも多くありましたが、人材紹介というサービスがあって初めて私の働きが評価されているということ。

会社の看板や提供している人材紹介というサービスがなくなった時、私個人の価値って、どのくらいなんだろう…と考えることがありました。

キャリアアドバイザーを兼任

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新卒で入社して、3年目に会社の組織体制の変更でキャリアアドバイザーの業務も兼任する
ことになりました。転職したいという方にキャリア面談をしたり、求人を紹介したり、面接のサポートをしたりします。

転職という人の人生の転機に関わることは興味深く、

こんな人生の人もいるのか〜  
こんな考え方なんだ〜  
この人にとって仕事ってこんな意味なのか〜

と、刺激がありました。  
また、仕事が楽しくない、残業がいやだ、年収が低い、パワハラを受けている、なんて転職理由の方が多く驚きました。

私自身、転職したいと思うほど現職に不満を感じたことがなかったので、その人たちの気持ちが分かりませんでした。

ただ一つ思っていたのは、転職すれば問題が解決するとは限らないということ。

同じ理由で繰り返し転職する人も見てきましたし、状況が悪化してメンタル不調に陥ってしまう人も少なくありません。

転職支援を通して他人の人生の問題を見ていく中で、

・自分の人生の中で何がしたいのか  
・自分の人生の中で仕事はどのような役割なのか  
・その仕事をどうやって手に入れるのか  
・その仕事をどのようなモチベーションで行うのか

など、その人自身の人生観や仕事観、生活観、人間観など根本的な部分に問題があるんだろうな…と思っていました。

Webマーケティングの部署へ異動

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人材の営業・キャリアアドバイザーの仕事も3年目の後半に入ったくらいの時、特に役職につくわけでもなく、業務内容に大きな変化があるわけでもなく、いつまでこの仕事をしようかな〜と思っていました。

とはいえ、大きな会社だったのでできることはたくさんあり、有志で事業を推進するプロジェクトに関わったり、グループ会社横断で社会問題について勉強する組織に関わったり、色んな経験もさせてもらいました。

そんなある日、Webマーケティングの部署に異動の話をもらいました。Webの将来性やものが売れる仕組み作りのマーケティングには興味がありましたが、何よりも誰もが経験できることではない貴重な機会だったので、迷うことなく異動を承諾。

新しい部署は中途の方が多く、これまでとは若干雰囲気が違ったものの、就活の時の判断は間違っておらず、いい人ばかりでした。Webマーケティングの部署の方は、それぞれ自分の強みのスキルがあって縦割りのスペシャリストたちという感じ。

私の担当はSEOやコンテンツマーケティングという業務。ちょっと専門的な内容になるので、詳しくは割愛しますが、Webサイトのコンテンツを作って、サイトに訪れるファンを増やしたり、サービスの売り上げに繋げるという役割です。

SEOは専門的な知識やスキルが必要なので、その勉強も楽しかったですし、コンテンツを作る過程も好きでした。

コラムやインタビュー記事、調査レポートなど制作にあたって、取材やライティング、協力会社へのディレクションを行っていました。あとは、実際にWebサイトを見ている人が増えたか、売り上げに繋がっているか、などの分析も面白かったです。

本業と副業とのパラレルワーク

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さて、これまで会社を退職するまでのキャリアを綴りましたが、実はWebマーケティングの部署に移動する少し前から、副業をしていました。

副業を始めた経緯に関しては、別の記事にしているので、よかったら読んでみてください。会社員として働くことに対する違和感が主な理由です(笑)

【記事リンク挿入】副業を始めた経緯の記事にするか、独立の記事にするか

アフィリエイトサイトでの副業

副業というほど稼いではいませんが、知人の方とアフィリエイトサイトを運営していました。人材系のコラムやノウハウ記事を発信するWebサイトで、おすすめの転職サービスや教育サービスを紹介していました。

私が書いた記事で紹介したサービスに申し込みが発生すると、サービスを提供している会社から「売り上げに貢献してくれてありがとう」ということで報酬が入る仕組みです。

そのため、Webサイトの運営やSEOの知識、コンテンツ制作やライティングなどの経験が少しありました。ただ、個人のアフィエイトサイトを本業にするには、かなりの時間や労力が必要です。不可能ではありませんが、自分の人生の計画を踏まえた時に、挑戦し続けることは現実的ではありませんでした。

Webマーケティングのスクールに通う

本業でWebマーケティングの仕事が始まってから、会社員ではなくフリーランスでWebマーケティングの仕事をしたいと思うようになりました。

会社でやっている仕事内容に大きな不満があったわけではないですが、専門的なスキルを身につけたり、時間やお金の自由度を上げるには、会社員という働き方には限界がありました。

ただ、Webマーケターとしての経験やスキルに自信がなかったので、一旦スクールに通って勉強することに。今はさまざまなWebマーケティングスクールがありますが、その中でもSEOに特化している点と知人の方が通っているという安心感からWEBMARKSというスクールを選びました。こちらのスクールで学んだことは、別記事にしています。

Webライターの副業

アフィリエイトサイトで記事を書いていたので、Webライティングの勉強や経験はかなりありました。フリーランスのWebマーケターになることが第一目標でしたが、仮にWebマーケティングのお仕事が上手く行かなかった時のために、Webライターとしてどのくらい稼げるのか試してみました。

知人経由でライティングのお仕事をもらい、構成案の作成を含め文字単価2〜3円くらいのものでした。初心者ではじめの案件としては、そこそこいい金額なのかな?と思います。

ライティングのスキル自体は自信がありましたし、Webライター専業になれば、1万文字の記事を月に10〜15本くらいは余裕で書くことができました。

文字単価10円くらいのパフォーマンスは出せていたので、よい案件にされ巡り合えれば、最悪Webライターとしても食べていけることが分かりました。

Webライティングの案件の受注方法についてはこちらの記事でも、ご紹介しています。現在、ライターに記事を発注する仕事もしていますが、発注する側の観点も知るとなかなか勉強になります(笑)

人材系でのリスクヘッジも

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本業でSEO担当・コンテンツマーケティングの経験を積みながら、副業でアフィリエイトサイトの運営をし、Webマーケティングのスクールで勉強して、フリーランスのWebライターとしての選択肢も確保できた訳ですが、まだ不安は尽きませんでした(笑)

なんといってもWeb業界の経験期間の短さは、かなりの不安要素でした。

人材の経験は、3年以上に対して、Web関連の経験は1年足らず…フリーランスでWeb関連の仕事がもらえなかった時のために、人材の経験を活かして仕事をすることはできるのか?試してみました。

ココナラというスキルシェアサービスに「職務経歴書の添削」「キャリアアドバイス面談」というサービスを出してみました。

職務経歴書の添削やキャリアアドバイス面談は、転職エージェントのサービスに登録すれば、無料で受けられるものですが、担当のキャリアアドバイザーによっては当たりハズレが大きいです。

・お金を払ってでもきちんとした職務経歴書を作成して欲しい  
・丁寧にサポートしてくれる人から質の高いキャリアアドバイスが欲しい

というニーズがあることは分かっていたので、職務経歴書の添削5000円・キャリアアドバイス面談1回5000円(細かいオプションなどの説明は割愛)で出していました。  
本業を行いながらでしたが、月10万円くらい稼げた月もあったので、フリーランスで最悪このサービスだけでものタレ死ぬことはないことが分かりました。

フリーランスのマーケターに

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さて、いよいよフリーランスのWebマーケターになるのですが案件先が見つかってから退職交渉をしようと思っていました。
通常、退職交渉をして退職日まで2ヶ月くらいかかるものですが、フリーランスで案件が決まって2ヶ月も待ってくれるクライアントなんていません(笑)すぐ来てください。といわれるのが普通です。

私がどのように案件を探していたかは、こちらの記事にまとめていますので参考にしてみてください。

なんとも無謀な案件探しをしていたのですが、Workhopというフリーランスの案件サイトからスカウトを受け取ったのが、はじめての案件でした。Webコンサル事業を行っているベンチャー企業でSEOマーケターとして入って欲しいとのこと。

代表が一人で数名の業務委託で構成されており、創業3期目、新規事業をこれから立ち上げるとのこと。大丈夫かな…という不安しかなかったですが、代表の方の起業の背景や今チャレンジされている新規事業の話を聞き、私がチャレンジする環境として面白いかも…なんて思いました。

現在会社員として働いていて、フリーランスを目指していること、退職交渉がこれからなのですぐに働くことができないことなど、全てを説明しました。

正式に退職するまでは、平日の夜や休日の時間を使って、無理のない程度で業務を引き受けてくれればよいということで、オファーをお引き受けすることにしました。

本業で朝9時から18時くらいまで働き、夜にフリーランスの案件先の企業の事務所に行って2〜3時間働く。というなかなかハードな生活を行っていました。

退職交渉も無事終わり、2021年10月から私のフリーランス生活がスタートするのでした。スタートは、はじめの案件の企業で週5で働いていました。  
そこから、他の案件を増やし、案件ごとの稼働を調整し、現在は4クライアントで週5くらいの稼働量で仕事をしています。

フリーランスの案件の金額の調整や稼働量の調整の仕方に関してはこちらの記事で紹介しています。

転職ではなく独立するということ

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通常会社を辞めるとなると次の就職先の企業への入社が決まっているものです。そのため、退職交渉で引き止められても

「次に入社する企業が決まっているので、この会社に居続けることはできません。」

なんて、断り文句があるのですが、フリーランスとなればそうはいきません。案件があるといっても業務委託契約は雇用契約より解約しやすいです。兼業という働き方も提案されました。

私の退職交渉については、別記事にしました。めちゃくちゃリアルで面白いと思います(笑)

そもそも会社員として働くことを辞めたかったので、私の退職の意志は固く、上司も承認してくれました。会社員として働いている人に向かって、

「その働き方が嫌だから辞めたいです。」

と説明するのは、すごく言葉選びに苦戦しました(笑)

それでも個人として価値を発揮すること、自分の名前で仕事をもらうことにチャレンジしたいと思い独立しました。

すごく楽しみではありましたが、不安ももちろんありました。その不安を払拭するために、私はたくさんのリスクヘッジをして、石橋をたたきまくって独立しました。  
勢いで独立して、はじめは案件にも恵まれず、生活が苦しかった…なんて話もよく耳にしmす。それも経験としてアリなんじゃないかな。と思います。

どのような方法にしろ、自分の人生を変えたいと思って行動することに価値があります。

なんとなく、目の前の仕事をしている人はたくさんいます。会社員としての働き方しか知らないから、独立や起業がどんなものか興味を持たない人もいます。

私は、知らない。ということが一番怖いと思います。

いろんな仕事を知った上で、自分はこの仕事がしたいと思いたいです。

いろんな働き方を知った上で、自分はこの働き方がいいんだと思いたいです。

自分の人生をよりよくするために、自分で意志を持って人生を進めていって欲しいな〜と思います。

自分で自分の人生を描くことは、めちゃくちゃ楽しいです!!

これからも、私の人生観や仕事観などを発信していきますので、少しでも参考になれば嬉しいです!